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ノンフィクション??−後編−

投稿日:2011/04/27

−前編−はコチラから。まずは、前編をどうぞ〜!!

小一時間ほど放心した後、私達はしきり直して、その例の赤い実を口に含むことにしたのです。
わずかながら、この不思議な実の能力でゴム人間にでもなれるのではないかと期待したのですが、なんてことはありません。

しばらく舌の上で転がしてみても、舌が若干しびれる感覚があるだけで、それ以外は何の異変も感じられませんでした。
半信半疑のまま、先ほどの順番で果物を食べてみたのですが、キューイにしろ、何にしろとにかくびっくりするほど甘く、甘いもの好きの友人に至っては、ただ黙々とそこらの果物を口に詰め込んで「へげ、ハメー」を連呼するほど。

ちなみに、「へげ、ハメー」とは、口に物をいっぱいつめて「てげ、あめー」と言っているようで、 宮崎弁で、とっても甘いと言っているのです。

そしていよいよその時がやってきたのです。そうスッパイキング『レモン』を口に入れる瞬間が・・・ 緊張と興奮のあまり震える手を押えながら、モロッコで熱い太陽が照らすなか自転車をこいでいたあの時にタイムスリップさせてくれた、すっぱいレモンを掴みました。

ゆっくりとそれを口に運び、恐る恐る顎に力を入れたのです。

とその瞬間、 学校の裏庭に咲く大きな桜の木と、ひらひらと舞い散る花弁と、 彼女の髪をなびかせる春の温かい風と、ほんわりと香る石鹸の匂いが私の全身を一瞬で桜色に染め上げたのでした。

ふと友人の方を見ると、 彼は背をもたせ、目を軽く閉じ、顔中の筋肉を緩めた、だらしない表情で過去を振り返っていらっしゃいました。不思議な赤い実の力を信じ、もう一度あの感覚をと私達はさらにレモンを頬張りました。 けれども、そのレモンはただ甘酸っぱいだけで、もう二度とあの淡い記憶の中へと誘ってはくれませんでした。

もしかしたらあのフラッシュバックは一瞬だったからこそ価値があったのではないか。
この不思議な赤い実は、あの初々しい体験が私の他の大切な記憶と共に引き出しの奥の方に眠っていることを思い出させてくれたではないか。
私はレモンをしつこく食べ続ける友人を尻目にそう思ったのでありました。 しかしながら、非常に興味深く、また感慨深い体験でありました。 そこらのレモンを食べきり、ようやく諦めのついた私の友人もその体験には大変満足したようで、ドアを開けながら、親指を立てて「サンキュー」と言い残して帰っていきました。

皆さん、不思議な赤い実、ミラクルフルーツを食べた小説のような感想文、いかがでしたか??
レモンは、甘酸っぱいハチミツレモン風味になるのですが、あの甘酸っぱいハチミツレモン味が初々しい記憶をよみがえらせてくれたんでしょうね〜。 食べる前に注意してなかったのですが、甘くなっても成分は変ってませんので、食べ過ぎると胃をやられるんですよね\(◎o◎)/!

お友達はレモンの酸にやられてなければいいのですが。 ミラクルフルーツを見つけた方は、ぜひレモンなどの他にも、トマトや無糖のヨーグルトなどもお試しアレ〜!!

ステキな体験が貴方を待ってるはずですよ。

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