本日のブログは小林本店のキングダムKKが投稿いたします。
霧島連山の麓には、数多くの砂防堰堤や床固め群があります。
これまで先人たちが築き上げてきたこれらの構造物は、普段はあまり目立つことはありませんが、
長年にわたり土石流などの災害を防ぎ、高原町をはじめとする地域の安全な暮らしを支えています。
現在、「矢岳第3砂防堰堤作業所」では、既存の床固め群を改修する工事を進めています。
その第一段階として行っているのが、既存の床固めのコンクリートを一部切断し、河床勾配を安定させる工事です。
「コンクリートの一部を切断するだけ」と聞くと簡単そうですが、
この床固めは非常に分厚いコンクリートでできており、一筋縄ではいきません。
そこで活躍しているのが、
「ワイヤーソーイング工法」です!
「ワイヤーでコンクリートが切れるの?」と思われるかもしれません。
ワイヤーソーイング工法とは、ダイヤモンドビーズを装着した特殊なワイヤーをコンクリートに巻き付け、
高速で循環させながら切断する工法です。
分厚いコンクリートや鉄筋コンクリートなども切断することができ、構造物の改修や撤去工事などで活躍しています。
まさに、「このワイヤーで切れないものは、ほとんどないのでは!?」と思ってしまうほど。
……ちょっと大げさでしょうか(笑)。
今回の工事でも、分厚いコンクリートを協力業者の皆さまの高い技術力によって、見事に切断することができました。

では、なぜ一般的なブレーカーによる破砕ではなく、ワイヤーソーイング工法を採用したのでしょうか。
大きな理由の一つが、既存構造物や周辺環境への影響をできるだけ抑えるためです。
ブレーカーによる破砕では大きな振動や騒音が発生し、残して使用する既存構造物への影響も考慮しなければなりません。
一方、ワイヤーソーイング工法は、破砕する工法と比較して振動や騒音を抑えながら施工できるという特徴があります。
さらに、作業所周辺には貴重な動植物も生息しています。
既存構造物への影響だけでなく、周辺の自然環境にも配慮しながら施工するため、
今回の現場に適した工法としてワイヤーソーイング工法を採用しています。
土木工事では、ただ「造る」「壊す」のではなく、構造物の機能や安全性、施工性、
そして周辺の自然環境など、さまざまな条件を考えながら最適な工法を選んでいます。
普段はなかなか目にすることのない土木技術ですが、こうした一つひとつの技術が地域の安全・安心を支えています。
坂下組では、「ものづくり」を通して地域の新たな一歩に寄り添う仲間を募集しています。
土木の仕事や技術に少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひ弊社まで!

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